先日発表されたアメリカの雇用統計を受けて、
- 米長期金利上昇
- ドル高進行
- ドル円上昇
という動きが発生しました。
ニュースでは、「雇用統計が強かったためドル買い」と説明されることが多いですが、
FX初心者の方は、
- なぜ雇用統計でドル高になるの?
- なぜ長期金利が上がるの?
- 株価はなぜ下がったの?
と疑問に思うことも多いでしょう。
この記事では、今回の雇用統計で長期金利上昇・ドル高になった理由を初心者向けにわかりやすく解説します。
今回の雇用統計は何が強かったの?
今回発表された5月の雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が17.2万人増となり、市場予想の約8.5万人を大きく上回りました。
さらに、
- 失業率 4.3%
- 雇用者数の上方修正
- 雇用市場の底堅さを確認
など、アメリカ経済の強さを示す内容となりました。
なぜ雇用統計が強いとドル高になるの?
FXで最も重要なのは、「金利がどうなるか」です。
今回の雇用統計を見て市場は、「アメリカ経済はまだ強い」と判断しました。
すると、FRBがすぐに利下げしなくてもよいという見方が強まります。
場合によっては、将来的な利上げの可能性まで意識されました。
その結果、金利の高いドルが買われたのです。
なぜ長期金利が上昇したの?
今回のポイントは、雇用統計 → 金利上昇 → ドル高という流れです。
市場は、「FRBが高金利を長く維持するかもしれない」と考えました。
すると、アメリカ国債が売られます。国債が売られると、債券価格は下落します。
そして、債券価格が下落すると利回り(金利)は上昇します。
これが、米10年債利回り上昇につながりました。
ドル円はなぜ上昇したの?
ドル円は、日米金利差の影響を強く受けます。
今回、
- 米金利上昇
- ドル買い
- 円売り
が発生したため、ドル円は160円台へ上昇しました。
市場参加者は、「高金利のドルを持ちたい」と考えたわけです。
株価はなぜ下落したの?
初心者が混乱しやすいポイントです。
雇用統計が強いなら、株価も上がりそうに見えます。
しかし今回は、長期金利上昇が嫌気されたのです。
金利が上がると、
- 企業の借入コスト増加
- 株の割高感拡大
- ハイテク株に逆風
となります。
そのため、NASDAQやS&P500は売られやすくなりました。実際に市場では、「利下げ期待後退」が株安要因として意識されました。
今回の相場を一言でまとめると?
今回の雇用統計後の流れは、雇用統計強い ↓ アメリカ景気強い ↓ FRBは利下げしにくい ↓ 長期金利上昇 ↓ ドル買い ↓ ドル円上昇という流れでした。
FX初心者が今後見るべきポイント
- 雇用統計(NFP)
- CPI(消費者物価指数)
- PCEデフレーター
- 米10年債利回り
- FRB要人発言
これらを見ることで、ドル円がなぜ動くのか理解しやすくなります。
※詳しくはこちら
▶ 雇用統計とは?を解説
▶ 長期金利とは?を解説
▶ ファンダメンタルズとは?を解説
まとめ
今回の雇用統計では、雇用者数が市場予想を大幅に上回る結果となりました。
その結果、
- 長期金利上昇
- ドル高
- ドル円上昇
が発生しました。
FXでは、「雇用統計 → 金利 → ドル円」という流れを理解することが非常に重要です。
今回の値動きは、金利が為替を動かす代表例と言えるでしょう。
